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自己を滅却 その2

お題「自己を滅却」の「その2」です。

先日は指先で「目標物」を捉えるお話をさせて頂きました。
今回は、「移動力」について感じている事をお話ししたいと思います。

「移動力」とは、自分の身体を今ある場所から別の場所へ移動させる能力の事です。
フットワーク、ステップ、足捌き等々・・・武道・武術・格闘技には色々な移動技術があります。
これらの他にもダンスや様々なスポーツにおいても「移動力」は大きなウェイトを占める要素です。

私はダンスや他のスポーツをほとんどしないので、やはり、武術の分野についてお話します。

私が「移動力」について色々と感じる切っ掛けとなったのは「八卦掌」という中国武術です。
私が「形意拳」とともに最も好んで修行している門派です。

八卦掌は、私見ではありますが、とりわけ「移動力」・・・中国武術では「歩」或いは「歩法」と呼ばれる事が多いですが・・・に修行の重点を置いた門派のように感じます。

練習の基本は、「走圏」と呼ばれる、グルグルと大地に円を描くように歩き続ける練功法です。
その中で、独特の足捌きや身体操作法を身につけてゆきます。

初めは、やはり自分自身がしっかりと正しく動けるようにならなければなりません。
しっかりと地に足をつけ、大地を感じながら着実に走圏を行います。
それが常態化したら、次には身体を柔軟に用い、素早く、滞りなく動けるよう訓練します。

しかし、これらの段階は「自己確立」過程であり、「自分主体」的運動です。
その先には「自己滅却」過程があり、「相手主体」的運動が必要な気がします。

私はその事を八卦掌の「対打練習」や樹木を相手とした「自主練習」の中で感じるようになりました。
八卦掌の戦法の特徴は、相手の側面や背面に「廻り込む」事。
したがって、「移動力」がとりわけ重要になります。

「自分主体」の身体操作では、自分の希望する位置になかなか回り込む事ができませんでした。
無理にその位置に移動できたとしても、スムーズではなく、ぎこちなく、安定性が悪く、しかも遅い・・・。
自分で納得のいく移動ができなくて、ただ、ひたすらに練習していました。

そのうち、自分が相手と見立てている「樹木」にのみ意識を集中するようになりました。
「自分の足」や「地面」の事などは気にせず、さらには自分の全身について意識しないようにし、
そして、あるゆる考えを心から取り去った時に、淀みなく「スッ」と移動する事ができました。

「回りこんでやる」とか考えずに、ただ目標に集中し、目標に自分の心を乗り移らせるようにすると、身体は自然にその周囲をめぐるようになり、実にスムーズに移動する事ができます。
移動

相手に合わせる、同化する・・・これもまた、「自己滅却」の一つの表現形と感じています。









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プロフィール

おばた

Author:おばた
小幡良祐
「旺龍堂」代表。
山西派車氏形意門「趙玉祥」老師の接代弟子。
中国武術「山西派車氏形意拳」・「九宮八卦掌」などを修行。
日中伝統武術協会理事。
中国武術国際高一級教練員
柔道弐段。
京都府生まれ。
東京都杉並区在住。
趣味は散策。
特に「森」好き。
[メールアドレス]
ryoken@gray.plala.or.jp
[YouTube動画]
3spiritsryoken

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